道路の真ん中でバイクタクシーを捕まえました。
「あのバイクを追いかけて!!!」
しかし。。そのバイクタクシーはかなりの年輩、いや、既に初老の方。
しかもタイには珍しく、交通ルールを守り、反対方向に進み律儀にU-ターン箇所まで戻ったのです。
ひったくりは逆送をし、僕たちは反対方向に向かいU-ターンしてからのスタート。。。
そして彼がU-ターンをした頃には既にひったくりの姿は有りませんでした。
この爺さん、ひったくりの仲間じゃないか?とすら思ってしまったのですが、多分違うのでしょう。。
諦めた自分は近くの警察に連れて行って貰い、「知っている通り金は無い!」 と言い切り、無銭で見逃して貰いました。
あ!! そこで気づいたのです。
いつでもお客様対応ができるようにズボンのポケットには仕事用の電話を入れていた事を!
そして、更に運良く、手にはIphoneを握っていたのです!!!
すぐさまIphoneのアプリ 「Iphoneを探す」で登録をしているIpadの現在地を見つけました。
まさに犯人はここにいるのです。
警察署に駆け込み、経緯を説明し、今ならIpadの電源を切っていないので見つける事ができるから!と悲願をしました。
警察は、「分かった分かった」「ちょっと待って」 と言い、しばらく放置。
その後、専門部署に連れて行かれ、調書を取られました。
名前、パスポート番号、どこに行っていたのか、何をしていたのか、などなど永遠と聞き取りをされ、その後違う部署に連れて行かれ、今度は何と順番待ち。
担当警察官は1人、その他の警察官はテレビを見たり、昼寝をしたり、全くやる気が無いようです。
そして、1時間程放置をされ、順番が来た頃には犯人からの電波は無くなっていたのです。。
これは犯人への怒り?
いえ、無能な警察への怒りです。
分かっていた事ですが、タイの警察はお金になる事、もしくは相手がある程度著名人であったり、上の立場でない場合は動かない事が多いのです。
タイの警察の給料は非常に安く、裏金をいかに稼ぐか。 それで彼らの生活が決まるのです。
逆に言えば、高級車を乗ったり、いい家に住んだりしている警察は、事ある毎に国民から小銭を巻き上げている悪徳警官が多いのです。
起業の祝いに奥様から貰った財布。
誕生日に自分で買ったちょっと良いカバン。
買ったばかりの自転車グッズ。
使い慣れたIpad Air。
そして。。。自分の今月のお小遣い。
さようなら。。。。