前回はカンボジアへの国境を越える事ができませんでした。
詳しくは前回の記事を参照ください。
バンコクに戻り再度BMWに聞くと、BMWは法務部署が法律に沿って書類を発行しているので書類不備の可能性は1ミリも無い、との返答でした。
社判の有無についても、会社の登記簿に「ヘッダーがある場合、社判は必要無い」と記載があるので法律的に社判がなくても有効書類とされるそうです。
ローン中のバイクを海外に持ち出す事の委任状についても、あえて別紙で作る必要もなく、すでに発行された書類が委任状として使用可。
そうなると、新しくBMWから発行できる書類は1部も無い事になります。
でも一度敗れた戦いに、再度同じ装備で挑戦するのはあまりにも不安ですので、なんとか頼んで別紙で持ち出し許可委任状を作成してもらいました。
ついでに前回ケチが付いた社判も押して、、、と頼みましたが、登記簿に書いてある以上の事はする必要は無いの一点張りで一番の不安要素は解決できずでした。
再度サムライWifiでカンボジアで使用できるポケットWifiを借り、荷物を作り2度目の戦いに挑みます。
今回は万が一にも行けなかった時の事を考えてホテルだけは現地で予約する事に。 (前回ホテル代無駄になったので、、、)
深夜3時頃。
奥様の咳で目が覚めます。
そう、3週間以上前に子供から私にうつった風邪が奥様にうつり。
妊娠中のため、お腹の子供への影響を考え薬をずっと飲まずに生活していたのです。
早朝4時、、、さらに咳が酷くなり、トイレで吐いています。
見て、、、見ぬふり、、、はできず。
「大丈夫? やっぱり行くのやめようか?」なんて心にも無い事を言っちゃいました。
「貴方が家にいてもできる事ないでしょ? 行っていいのよ、ゲホゲホ。」
「(同居中の)義理母は(相変わらず)何も手伝ってくれないでしょ? ご飯買いに行ったりするよ、、、、?」
「ゲホゲホ、、、ご飯ぐらい自分で買えるわ、、、ゲホゲホ、、、バイクで国境越えるの夢だったんでしょ?ゲホゲホ、、、行っていいから、、私は病院で薬貰ってくるから、、、」
「そっか、じゃあ、行ってくるね! 頑張ってね!!!ニコ!」
なんて言える人がいますか? 妊娠9ヶ月目の体調不良の奥様、遊び盛りの息子4歳、そして休日。
薬を飲まずに我慢していたのも、お腹の中の子供のため。 そう、私たち家族のために頑張っているんです。
と、いう事でパッキングした荷物も、磨いたヘルメットも、何度も作り直した書類も、やり場のないこの意気込みも。。。
「家族を持つ事=いろんな事を我慢をする事」
これを再認識した日でした。
そして休日は奥様を病院に連れて行き、子供に影響無い薬を貰い(これあるなら最初から飲んでよね! 怒)、息子を子供の遊び場に連れて行って遊んだり、、、そんないつも通りの休日でした。
今月末には次の子が生まれますので、今回を逃すと当分ロングツーリングは無理っぽいです。
しばらくはグーグルマップを眺めながら次の計画を練る事にします。。