タイからバイクで国境を越えよう。
夢見て1年経過。
やっと時間やその他色々な条件が重なり行く事が出来ました。
第一弾はカンボジア。
タイに隣接する国々の中で一番道路が整備されていて安全な国。
言い方を変えれば面白くない道。
今回、国境を超えるに辺り、問題になるのは車両の持ち出しについて。
昔はローン中のバイクを海外に持ち出す事は基本無理だと聞いていましたが、今はどうなんでしょうか。
と、色々調べるとタイ人のバイカー友達グループは普通に大型車で隣接国に旅をしているじゃないですか。 彼らが全員が一括で車両を購入しているとは考えられません。
そう考えるとローン中でも書類が揃えば問題ないはず!
そして実際にに行った人たちに聞くと、ファイナンス(ローン会社)と陸運局で書類を作成すれば問題は無いとのこと。
仕事が忙しいので、ファイナンスに問い合わせると、ファイナンス側の書類は直ぐに作成してくれ、1000バーツほど払えば2週間ほどで陸運局からの書類も代行してくれるらしくラッキーな感じでした。
今回の必要書類はこちら。
車両登録証明の英語訳(陸運局より)
持ち出し許可(BMWより)
車両登録書(タイ語)
車両の税金支払証明
BMWの会社の登記簿
準備万端!
朝5時から荷物を詰め込み。
あれ?知らない内に奥様が心配してお祈り用の花がバイクに、、、、
大丈夫だよ。 ひたすら真っ直ぐな道だし。
6時ジャスト、バンコクから250キロ程の国境まで出発。
何度か通った道なので、まあ、特筆する事もなく。。。
そして途中ガソリンスタンドで食事をとり、合計3時間ほどで到着。
そして緊張のボーダー越え。
この瞬間を何年も夢に見てきました。
ここにバイクを置き、写真右手にある書類申請カウンターへ。
赤い看板、「カンボジアはこちら」。 いいですね〜。
そちらに直ぐに行きますからね!
そして書類を出し、サラっと目を通すだけでまさかの一言。
「この書類、使え無いわ」
「・・・・・・・」
え??? どういう事ですか??
嘘でしょ? ファイナンスは今まで何百枚という書類を作って来たいわゆるプロの会社。
そんな会社が発行した書類が使え無い?
色々と聞いてみると、彼らの言い分はこうでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
① ローン中の場合、バイクの所有者はファイナンス会社側にある。
そしてファイナンスからの書類に必要事項を記入し、サインはあるが、サインの下に会社の社判が無い。
ハンコが無いという事は、この書類はBMWが出した物か確認のしようがない。
他人のバイクを私が盗み、自分で書類を作り、海外持ち出しを試みているかもしれないだろう?
② このバイクを私が持ち出してよい、という委任状と、その委任状に収入印紙を貼らないといけない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
全く意味がわからない。 ①は書類を見ても確かにハンコは無い。
でも、②は何? これが委任状じゃないの? どうして収入印紙まで必要なの?
え?いつものタイ人気まぐれ?袖の下が欲しいの?となんとなく聞きましたが、本当に無理だそうで。
お陰でカンボジアのホテル代、ポケットWifiレンタル代、リエントリーパーミット代、ガソリン代、書類作成代、2日間の国際ローミングパッケージ代、
その全てがパーに。
怒り心頭で、この日はポイペトから南下してチャンタブリー、そしてパタヤー、シラチャの順に600キロ以上かけてバンコクに戻ったのでした。。。
〜BMWにクレームを入れた結果〜
BMWの言い分は、今までこの書類で100%行けているので初めてのケースだ。
ハンコが無いのも、この書類ではヘッドレターがあれば社判が必要無い事はBMW専属の弁護士に確認済みであり、
これが使用できない事は有りえない。 そして委任状も今回持って行った全ての書類が委任状になるので、これも全く非が無い。
との事でした。 確かに言われてみれば、書類には社判は必要無い旨の記載まである。。。
という事はボーダーの担当の知識不足だったのか。
日本では考えられ無いが、タイでは役所職員の気分と知識次第で必要書類がコロコロと変わる事はよくある話。
でも、今回は酷い。
取りえず、無理を言ってボーダー役員が言っていた委任状を作り、収入印紙を貼って再度週末に挑戦をするつもりです。
負けたまま終われ無いですから。
〜週末へ続く〜